株式会社浜屋
株式会社浜屋が展開する事業は、資源循環産業においてもっとも消費者に近く、地域に根付いた回収業者との連携に力を入れている!
- ✎小杉 隆
- 更新 2021/11/18
本社所在地 | 〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1594 |
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代表取締役社長 | 小林 一平 |
主な事業内容 | リユース事業 都市鉱山リサイクル事業 ベースメタルリサイクル事業 等 |
ホームページ | https://hamaya-group.co.jp/ オウンドメディア エコトピア |
株式会社浜屋は、一般家庭や地方自治体、企業・団体等でいらなくなった家電や家具類、機械工具類、自転車、バイク、雑貨、衣類等を買取り、それを種類別に仕分け、選別し、国内外の企業、事業者へリユース商材として卸している総合リユース・リサイクルカンパニーである。創業は、1991年で業界の最大手である。
もっとも力を入れているのがリユース事業である。一般家庭、企業等から出てくる不要品の数は日々相当な量があり、これを国内外の必要なところへ届けている。そして、それらを回収する回収事業者の数は個人事業者を含め全国で10万を超えるとのことで、すそ野の大きさがわかる。言いかえれば、日本のもったいなさの大きさは、世界一大きいと言えるのだ。この問題を解決すると同時に日本で不要となったものを世界の必要としているところへ届け、人々の生活の豊かさの向上に貢献している。浜屋は創業以来、独自の流通とノウハウを蓄積し、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)のトップランナーであり、今も改善し続けている。
輸出先は、アジア、中東、アフリカ、中南米などの開発途上国をはじめ、近年は、ロシアやアメリカ、イギリス、フランスなど先進国への輸出も増えているとのことだ。貿易相手国の数は60を超え、英語、ロシア語、スペイン語、フランス語、ブルガリア語など外国語を話すスタッフが揃っており、中には5つの言語を話せるマルチバイリンガルもいることが理由だろう。また、顧客を対応する支店スタッフの明るさや接客も事業所にはなくてはならないものだ。
フィリピンのリユースショップ
浜屋本店
一度使われたものをそのままリユース(Direct Reuse)したり、調整、修理等を行うなど要望やニーズにあった事業のあり方は、創業当初から循環型社会形成推進基本法の定義に沿ったものといえる。特に輸出される家電製品には、相手国の電圧の違いでそのまま使えないものもあり、そうした製品は相手国の地域の技術者がリファービッシュを行うなど適切に対応している。
一方、リサイクルでは、電子基板、電子機器に含まれる希少金属、いわゆる都市鉱山リサイクルにも力を入れている。この資源のリサイクルに欠かせないのが希少金属の含有量の分析と評価である。浜屋は独自の分析センターを備えており、高い分析技術で高品質のリサイクル材の鑑別を行っている。
また、リサイクルにおける電子基板等の判別、種別等の見極めの教育にも力を入れている。
当然、ハードディスクなど記憶媒体に保存されているデータの情報漏洩にも対応している。ハードディスクなどはスタッフが1台1台、物理破壊を実施している。
また、浜屋はWebメディアにも力を入れており「エコトピア」を使って、人々のくらしに関する旬な話題を独自取材して発信している。テーマは、気候危機や海洋プラスチック問題など国際的な環境問題、リユース・リサイクル、特に地域に焦点を当てた資源循環、循環型社会など様々だ。
他にも欧州のアンティークやビンテージ品の輸入、販売、修理・メンテナンスも手掛けており、世界各国の文化の交流といったところだ。
小林茂社長は、日本の高度経済成長によって産み出された「使い捨ての社会」に一石を投じたと言える。浜屋は、日本の静脈産業と廃棄物抑制に貢献してきた会社であり、また、国連グローバル・コンパクトに署名、参加しており、世界が循環経済のフィールドである。
【参照サイト】株式会社浜屋
【参照サイト】浜屋 国連グローバル・コンパクト署名
【参照サイト】Webメディア「エコトピア」
【参照サイト】北欧家具 tanuki
【参照サイト】国連グローバル・コンパクト