株式会社ユーズドネット

日本を代表する中古品のネット販売会社であるユーズドネット社が取り扱う品目は多く、映像機器、音響機器、パソコン、ゲーム機、楽器、レコード、カー用品など、さまざまだ。その点数もまた多い。

入ってくる品物は、家庭や企業等からいらなくなったもので、その多くが捨ててしまうにはもったいないものばかり。この不要となったものの全方位の循環こそがユーズドネット社の理念とも言える。

とりわけ感心したのは、仕入れたモノを商品化すべく、一つひとつ機能検査を行い、不具合があれば調整、修理し、リファービッシュをしていることだ。記録も、検査票を数種類用意し管理されている。特筆すべきは、商品のすべてにバーコードが付けられ商品の入荷から出荷までが一元管理されていることだ。入荷から発送までの単品管理は、コストはかかるがトレーサビリティとしてもっとも適切な方法である。ISO9001、ISO14001 の認証は伊達ではない。

また、使わなくなったり、いらなくなって手放した製品をもう一度世に送り出すしくみは、環境省が進める「地域循環共生圏」の取り組みとも言える。まだ使えるが不要となったモノがリファービッシュされ、人から人へ循環されていく。ネットオークション大手の「ヤフオク」で、PC 部門の『Best Store Awards』を取得しているのもうなずける。

今日も多くのリファービッシュ品が新たなユーザーの元へ届くのを待っている。

徳田社長の描く、リユース事業の未来は、サーキュラーエコノミーより先を見つめていると感じた。

【参照サイト】株式会社ユーズドネット 【参照サイト】ヤフオク ユーズドネット 【参照サイト】ヤフオク サイクルヒット 【参照サイト】VINYL DELIVERY SERVICE 【参照サイト】つながるBOX 【参照サイト】EC サイト ユーズドゲームズ 【参照サイト】EC サイト T.S.G. 【参照サイト】EC サイト 越境サービス 【参考文献】梅田靖・21 世紀政策研究所『サーキュラーエコノミー 資源循環がビジネスを変える』 【参考文献】21 世紀政策研究所 研究プロジェクト「欧州CE 政策が目指すもの～Circular Economy がビジネスを変える～」 *【引用】「循環プロバイダー」は、東京大学人工物工学研究センター教授の梅田靖氏が循環ビジネスを業とする者をたとえた表現。