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- ✎IRIEP事務局
- 2023/06/05
5月18日の岐阜県神戸町立神戸中学校3年生に続き、5月31日に三重県桑名市立陵成中学校の3年生5名が企業訪問学習のため来所されました。テーマは同じく「キャリア教育」です。
学習は、神戸中学校と同じく、いらなくなったものを再使用(リユース)する取り組み、使われなくなったもの、使えなくなったものを再生利用(リサイクル)する取り組みを環境問題、生活習慣、リユース事業の面から座学形式で行いました。今回は、陵成中学校の生徒さんから事前に考えさせられる、すばらしい質問が届きましたので、質問をとおして世界的な環境問題と身近なごみの排出から、IRIEPの活動と会員企業の株式会社南越商会、株式会社ユーズドネットの取り組みを紹介しました。
《 届いた質問 》
Q1 仕事をする上でのやりがいを教えてください。
Q2 私達が環境問題改善のために取り組むべき事の具体例を教えてください。
Q3 沢山の環境イベントに参加しているようですが、私たちが手頃に参加できるものはありますか?
Q4 私たちにお願いしたいことは何ですか。
Q5 いま起きている環境問題の中で、一番注視すべきものはなんですか?
Q6 今まで参加してきた環境イベントの中で、一番大規模なイベントはなんですか。また、その内容も教えてください。
続いて、株式会社南越商会の南越孝取締役副社長より「日本で不要となったモノを世界で必要としている人へ」と題して、まだ使える不要品のリユース事業と3Rについて、海外市場の様子などを紹介しました。
生徒さんたちは3Rについて、メモをとったり、耳を傾けていました。
次に株式会社ユーズドネットの徳田真人代表取締役より「私のキャリアとリユースについて」と題して、リユース事業のこれからを紹介しました。
自身のキャリアを交えて、リユース事業の将来や担い手などを話す徳田社長の言葉にも力が入っていました。
最後に質疑応答と小杉隆特別顧問からみなさんへメッセージを贈り、学習を終了しました。
今回の「キャリア教育」学習は、事前に質問があったことから内容を質問に沿った形で再構成して臨みました。環境問題の起因に直接関係のない中学生と直接起因した世代、経済発展の中、その恩恵を受けて育った世代が環境問題と職業について、情報を共有した時間となりました。
質問の中で特に回答が難しかったのが「私たちにお願いしたいことは何ですか」でした。環境問題に対する取り組みに関する質問であれば、環境問題に直接起因していない中学生にお願いできることはなにもないわけです。同世代のスウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんにしてみたら『私たちはあなた方を見ている』と言われる世代なのです。
答えたのは「選挙権を得たら投票をすること」「政治に関心を持つこと」「無関心にならないこと」。大人である私たちが伝えることは、問題の本質に気づく力、感じる力を養うこと。私たち大人も含めて、慣例にとらわれず、システムを変える方法を見つけ、提案し、行動していくことでした。
最後に見せた海洋プラスチックごみで作られたコースターや雑貨、木くずで作られた固形燃料、廃棄プラスチックを改質して作られた成形品、竹と馬毛で作った歯ブラシなどに興味を示すのを見て、循環型社会をどう導いていくかは、大人たちの手にかかっているものと思いました。
【参照サイト】三重県桑名市立陵成中学校公式ホームページ
【参照サイト】IDEAtips
【参考サイト】文部科学省 キャリア教育
【参考サイト】文部科学省初等中等教育と高等教育との接続の改善について